エコキュートのトラブル事例と対処法
近年、多くの家庭で導入されている「エコキュート」。これは、大気中の熱をヒートポンプ技術で圧縮し、少ない電力で効率よくお湯を作る省エネ型の給湯器です。夜間の割安な電力を活用できるため光熱費の節約につながり、環境負荷の低減にも貢献します。 しかし、エコキュートを長年使用していると、さまざまなトラブルが発生することがあります。今回は、よくあるエコキュートの不具合とその原因、対処法についてご紹介します。
よくあるエコキュートの不具合
1. ヒートポンプの下が水で濡れている
ヒートポンプユニットの下に水が溜まっていると、故障ではないかと不安になるかもしれません。しかし、これは熱交換時に発生する結露が原因である場合がほとんどです。特に沸き上げ運転時には頻繁に結露が発生するため、心配する必要はありません。
ただし、これまでに見られなかったほど大量の水が溜まっている場合は、配管の劣化による漏水の可能性も考えられます。その際は、早めに点検や修理を依頼することをおすすめします。
2. リモコンにエラー表示が出る
エコキュートのリモコンには、異常が発生した際にエラーコードが表示される仕組みになっています。エラーコードの種類はメーカーごとに異なりますが、主な原因と対処法を知っておくことで、適切な対応が可能になります。
パナソニック製エコキュートの代表的なエラーコード
U61
タンク内のお湯が漏れ、残量が少なくなっていることを示します。まずは目視で漏れがないか確認し、必要に応じて近くの水道業者に修理を依頼しましょう。
H□□/F□□
内部の機械的な故障を示すエラーです。この場合、メーカーへ修理を依頼する必要があります。
10年以上経過した製品では、部品の供給が終了していることが多く、本体の交換が必要になることもあります。
エコキュートは省エネ性能の高い給湯器のため、国の補助金制度を活用できる場合もあります。交換を検討される際は、お気軽にご相談ください。
まとめ
エコキュートは省エネ性や環境性能に優れた給湯器ですが、定期的なメンテナンスが必要です。ちょっとした異常が見られた場合も、放置せずに早めの点検・修理を行うことで、長く快適に使用することができます。
もしエコキュートに関するトラブルや疑問があれば、お気軽にお問い合わせください。
リフォーム部 平田
-ORINAS MAGAZINE 2024年10月号より-